壮大なる歴史スペクタル!!(謎)
2001年2月16日まったくもって訳わかんないタイトルですが、
タイムリーです。なんたってたった10分前に読み終えたところ。おもしろかったよ〜〜(><)
『双頭の鷲』(佐藤賢一/新潮社)
場所はフランス、
時代は絶対王政に入る寸前、直後あたりです。(ジャンヌ・ダルクと黒太子エドワードの百年戦争の時代、といったほうが私的にはなじみがあります。然れども、ジャンヌと黒太子は同時に生きたわけではなかったんですね。フランスはジャンヌの現れる前で、黒太子が頑張っていた頃です。)
主人公はベクトラン・デュ・ゲクラン。
貧乏ながら貴族に生まれたものの、美しき母親はこの醜い長男を嫌い、ベクトランは街の悪餓鬼として育った。
喧嘩の強かった悪餓鬼は、いつの間にやらその腕っ節で傭兵隊長になる。実家で教育を受けなかった彼は、騎士道が謳い文句の華々しい戦いを、奇抜かつ全体を見渡した戦術で蹴散らしていく。
ひょんな事から王太子シャルル(のちにシャルル5世となる)に忠誠を誓い、シャルルの政治感覚とタッグを組んで、
最強のデュオとなる。
最初は黒太子エドワードのいるイングランド(イギリス)優勢だが、このデュオの活躍で最終的にはフランスが勝利する…
まぁ一言で言うなれば、ベクトラン・デュ・ゲクランの怒涛の一生涯を描いたお話です。
人の一生(正確には少年時代は出てこないけど)だけに、長い。長いけど、ぐんぐん読めます。
主人公のデュ・ゲクランが年をとってもこどものように無邪気で、愉快で憎めない。
でも脇役もしっかり書かれていて生き生きしています。
ベクトランの従兄弟にしてお目付け役(?)のエマヌエル、ベクトランの弟たち、もう一人の主人公ともいえそうなシャルル5世、シャルルの弟・ルイ、戦の天才ベクトランの好敵手・グライー、ベクトランの右腕・モーニ…
一人一人語りだすと長くなりすぎるので、私はエマヌエルが好きだ!とだけ言っておきます。
この人らは、でも私が高校でやった世界史には、ほとんで出て来ませんでした。
私は世界史大好きだったので、それなりに結構詳しくやってたはずなのに聞き覚えがない。
いつの時代かなぁ、ジャックリーの乱があるから…と世界史の資料集を引っ張り出してきたら、シャルル5世の名すら系譜に小さく出てきただけでした。(むしろポワティエの戦いで捕虜に取られたジャン2世の方が出ている)
大改革をやって、絶対王政の基礎を作ったのに、出てない。ましてベクトランなんて。
歴史の影にはいろんな傑物がいたんだなぁ…
授業で詰まんないなぁと居眠りしてた影には、こうして生きた生身がいたんだ、と思うと、不思議な感じがしました。
タイムリーです。なんたってたった10分前に読み終えたところ。おもしろかったよ〜〜(><)
『双頭の鷲』(佐藤賢一/新潮社)
場所はフランス、
時代は絶対王政に入る寸前、直後あたりです。(ジャンヌ・ダルクと黒太子エドワードの百年戦争の時代、といったほうが私的にはなじみがあります。然れども、ジャンヌと黒太子は同時に生きたわけではなかったんですね。フランスはジャンヌの現れる前で、黒太子が頑張っていた頃です。)
主人公はベクトラン・デュ・ゲクラン。
貧乏ながら貴族に生まれたものの、美しき母親はこの醜い長男を嫌い、ベクトランは街の悪餓鬼として育った。
喧嘩の強かった悪餓鬼は、いつの間にやらその腕っ節で傭兵隊長になる。実家で教育を受けなかった彼は、騎士道が謳い文句の華々しい戦いを、奇抜かつ全体を見渡した戦術で蹴散らしていく。
ひょんな事から王太子シャルル(のちにシャルル5世となる)に忠誠を誓い、シャルルの政治感覚とタッグを組んで、
最強のデュオとなる。
最初は黒太子エドワードのいるイングランド(イギリス)優勢だが、このデュオの活躍で最終的にはフランスが勝利する…
まぁ一言で言うなれば、ベクトラン・デュ・ゲクランの怒涛の一生涯を描いたお話です。
人の一生(正確には少年時代は出てこないけど)だけに、長い。長いけど、ぐんぐん読めます。
主人公のデュ・ゲクランが年をとってもこどものように無邪気で、愉快で憎めない。
でも脇役もしっかり書かれていて生き生きしています。
ベクトランの従兄弟にしてお目付け役(?)のエマヌエル、ベクトランの弟たち、もう一人の主人公ともいえそうなシャルル5世、シャルルの弟・ルイ、戦の天才ベクトランの好敵手・グライー、ベクトランの右腕・モーニ…
一人一人語りだすと長くなりすぎるので、私はエマヌエルが好きだ!とだけ言っておきます。
この人らは、でも私が高校でやった世界史には、ほとんで出て来ませんでした。
私は世界史大好きだったので、それなりに結構詳しくやってたはずなのに聞き覚えがない。
いつの時代かなぁ、ジャックリーの乱があるから…と世界史の資料集を引っ張り出してきたら、シャルル5世の名すら系譜に小さく出てきただけでした。(むしろポワティエの戦いで捕虜に取られたジャン2世の方が出ている)
大改革をやって、絶対王政の基礎を作ったのに、出てない。ましてベクトランなんて。
歴史の影にはいろんな傑物がいたんだなぁ…
授業で詰まんないなぁと居眠りしてた影には、こうして生きた生身がいたんだ、と思うと、不思議な感じがしました。
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