すーごく久しぶりにここに書きます。
それが映画日記でいいのかなぁですが…。

原田泰造さんのジャンプを観まして。
ちょっと感想を呟きたくなったので、メモ的に失礼します。

原田泰造さん、演技うまいですよね、ホントに。
俳優目指して勉強したこととかないんだろうか。

妻が突然失踪する話だと思っていたので、あら、恋人?が最初にありましたが、
なぜ急に、なぜこんな綺麗にすれ違って、とミステリに引きまれてしまいました。
泰造さん(三谷さん)がふつうのサラリーマンを普通に自然に演じていて、リアリティがあり、
確かにそうだよな、
自分だったらここまでしないな、
とか自分に引き寄せて見ていました。
サラリーマンになってから見て良かったです。

なのに、ラストの真相は、
自分としては、拍子抜け。
なんだぁ、そんな「お話」かぁ~という気分。
リアリティを感じながらも、音楽や映像で、どこかファンタジーな見方になっていたからかも知れませんが…
ラストを知って、もう一度見ることがあったら、
狐につままれたような、
この映画の良い雰囲気を味わえないのかもしれず、
少し残念です。

恋人と一緒に見て、感想言ってみたい、と思う映画でした。
中国でとうとう日本語の映画を見てしまいました…orz

アニメだけど、この監督なら、いい映画なんだろうなーと思ってたんだけど…。

果然いい映画でした…!

絵はたぶん(記憶は確かではないですが)『サマーウォーズ』の方が綺麗だったと思います。
しかし、
お話として、ほんとに「母」の話でした…。

子どもと母親って別人なんですよね…
子どもの心を親は理解しきれない。
親の心を子どもはわかっているけど、でも別の人生だと思う気持ちが強いのだと思う。
だから最後には別れることになるけど…
でも親はひたすらだから…

でも雪が12歳、雨が10歳で「大人」って、
なんでそんなに早く旅立たせることにしたんだろう。
せめて15歳だと思うんだけど…
楽しかった!感動した!

何が素敵って、
ストーリーもバズとアンディのかっこよさもいいけど、
みんなトイストーリー大好きなんだね!
観てる他の人達の楽しんでる感が伝わって来て、なんか余計に楽しかったです!

シリーズ化ってだいたいいいことなくて、最初のトイストーリーが好きなだけに2は見てなかったけど、
「3をやるにあたってロード・オブ・ザ・リングの三部作を意識して、つながったストーリーとして3を作った」
って話を聞いて、俄然、観たくなりました。

3の予告を見てから予習で2をレンタルしたら、ちゃんと伏線になっててうるっと来ちゃって、
3のラストは泣いちゃいました…
他の観客も泣いてたみたい。

おもちゃとオーナーの思い合う気持ちが素敵でした。
うちにあったおもちゃたち、今はどこにいるんだっけ…
テレビ放映があった時に見られず、レンタルしました。
なぜか

大号泣しました!!

ちょうど自分の気持ちに「家族」ってテーマがジャストだったんでしょうね…

アニメだし、ありえねーってシーンも盛り沢山だけど、
縁側のある座敷に親戚が揃ってご飯を食べるとか、甲子園のテレビ応援とか、
昔懐かしい風景と、

世界的に公私で普及したネットワークを乗っ取るAiとの戦いが、
なぜか違和感なく溶け合ってて、
最後に笑えてすごーくおもしろかった!
お盆に見て、そのまま急いで実家に帰省するには、最適な映画でした!
レンタルしてきました。
DVD出るの、ホントに早くなりましたね〜!もう一週間OKでした

生まれたときが老人で、死ぬときは赤ん坊…
「数奇な人生」というサブタイトル通り、見終わった後の印象は

エライ一生やなー!

でも、作品テーマとしては、彼みたいな特別な人生でなくても、OKだった気がする。
そこにある「生」と「死」は、どれも特別で、どれもcuriousだったから。

アカデミーの脚本賞をもらってたような気がするけど、確かに脚本がよく出来てたと思う。
こんな変わった一生を辿るのって混乱しそうだし、
ファンタジーになりすぎちゃいそうなのに、
割と自分から遠すぎない感覚で見ることができた。

自分がベンジャミンだったら、
ベンジャミンを捨ててしまった父親だったら、
それを拾って育てたママだったら、
ベンジャミンを愛した恋人だったら、
その娘だったら…
登場人物それぞれに、
共感するよりも「すごいな、私はなかなかできない」と思うことが多かったけど、
そういうふうにそれぞれの生き様について、後から想像してしまうところが、
この映画を面白かったとか良かったと思うところなのかもね。

想像が膨らむ余白があって、
でも明るいユーモアがあって飽きさせなくて、
また見直したいと思う映画でした

レンタルだけど監督の音声解説が付いてて、それもおもしろかったです
『フィッシュストーリー』(映画館/邦画/112分)
オフィシャルHP http://fishstory-movie.jp/

2012年。
空には巨大な火の玉―彗星。
彗星の地球衝突まであと5時間。
絶望に覆われた無人になった町を電動車椅子の男が進む。
男は1件のレコード屋が営業しているのを見つける。

2009年。
一人の女子高生が、修学旅行の船の中で眠り続けて降り過ごし、一人で泣いている。
彼女を慰めようと「笑える話があるんです」と船のコックが話しかけてきた。
「僕は、正義の味方になりたかったんです―」

1982年。
気の弱い大学生が、二人の仲間に脅されるようにして車で合コンへ向かっている。
曰くつきの曲を続々かける仲間が、「これ、すごいよ」と取り出したカセットテープ。
空白の1分半に、聞こえる人には女の悲鳴が聞こえるという。

1975年。
フォーク全盛の時代。「パンク」という言葉がまだなかった頃、
ロックバンド「逆鱗(ゲキリン)」は、
自分が信じるパンクをやっていていい曲だと思っていたけれど、
売れないバンドは終わりが近いことを感じていた・・・

一見関係のない4つの時代のできごとが、
偶然なのか必然なのか絡まりあって、世界は救われる―

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あらすじです。

あらすじだけで面白そうな感じがする。
あらすじだけで、「ありがち」な感じがする。

でも、よかったです。

観られてよかった。

原作の伊坂幸太郎が好きで、原作を読んだことはないけど、
観られるんならみておきたい、と思ってレディースデーにでかけました。

観れてよかった!

1500円なら出してもいいと思う。

ぶっちゃけると、あらすじの4つがどう繋がって2012年の地球を救うのか、
そういう話なんですが、
「ええー?」と笑えて希望を貰えるラストです。

ホントに世の中、自分が知らないだけで、こういう偶然のような必然のような出来事ってあるかもしれない。

森山未来くん、かっこよかったです。

逆鱗の4人はそれぞれイイんですが、伊藤敦史は、あんまりパンクロッカーぽくなかったです・・・。
ボーカルの高良健吾て、本職が歌手なのかと思ったくらい上手かった!でも初めて歌ったんだそうで、ビックリ!ハスキーなシャウト?がよかったです。

レコード店の店長の大森さんがいいです。

いい映画です。
ひとりかふたりで、こっそり、ほっこり観たい映画。
おぉ!ログインできた!よかったー!
ということで、振り返り日記です。

今さらパート見て来ました。
パート2が観たくなって、だったらパート1観なくちゃダメかなぁと思い、
TVでもやるけど吹き替えイヤだし、レンタルかなぁとぐだぐだしていたこところ、
新宿高島屋のテアトルシネマで、パート2公開直前キャンペーン(?)なのかやってくれてた!しかも1000円!
ありがとう!

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『レッドクリフ partⅠ』(映画館・145分)

ハリウッドのアクション映画とかあんまり好きじゃないのですが、
アクションシーンがかっこよかった!

画面に出てくる人の数がすごい!それだけでも圧倒!
さすが中国・・・。(中華人民共和国の建国記念もあって、バックアップしてくれたらしい。人民解放軍がどどーんと協力しているそうです)
劇場で見られてよかった!

昔NHKの人形劇でやってた三国志が大好きだったので、
それなりに馴染みはあったのですが、印象くらいしか覚えてなかった(^^;
その印象だけでしたが、「うわ関羽・・・(感動)」「曹操すげえ!(悪役を見る目で)」とか観てて勝手に感動。
たとえば関羽は、「ドワーフみたいな体形で馬鹿力」ってイメージでしたが、
「その通り!」ってシーンが(感涙)
すみません、何に感動したか伝わらないと思いますが・・・(--;

しかし、このパート1、もちろん八卦の陣とか見所はありますが、
一言で言うと、

豪華な人物紹介編

三国志を知ってるみんなが持っている三国志のイメージを見事に映像化!
三国志を知らない方々にもこういうキャラクタ達が戦うんです、っていうご紹介。
それをめちゃくちゃ豪華にやって、監督の思い入れがあったからカットもできず、
1本の映画になってしまった。
そういう感じでした。

パート1だけでもおもしろかったですが、
パート2観なきゃね、って感じでしたよ(^^;
タイトルの赤壁の戦いが始まる前に終わっちゃうので。
パート2への期待感、すごくありました。

でも、「パート2観たいからパート1観ておかなきゃ」っていう私にとっては、
「・・・パート2から観ても良かったかも」
と思いました・・・。

パート1だけでは成り立たないけど、パート2と合わせて満足度(期待度):8(10点満点)

パート2もそのうち観に行きます♪
すごく良かった。
一言で内容もバラさずに感想を述べるなら、それだけです。
良かった。

『バッテリー』(1時間59分/映画館)

巧はこの春、新田市へ引っ越してきた。
4月から中学生になる天才ピッチャーで、自分の実力にも自信とプライドがあり、それだけのストイックなトレーニングも欠かさない。
巧の家族は、父と母と体の弱い弟の青波(セイハ)で、新田では母の父親であるおじいちゃんの家に一緒に住むことになった。おじいちゃんは、元甲子園常連高の監督で、母は野球ばっかりだったおじいちゃんと口論が絶えない。

そして、春休みに出会った、キャッチャーの豪と巧はバッテリーを組むことにした。

******************

と、さわりはこんな感じ?

CMでも流れている、巧の目力がかなり印象的で、
繊細でスマートで、プライド高くて、無口で・・・という「巧」の人物像を言葉で説明するよりも、
見ただけで「あ、そうなんだ」というくらい印象に残りました。

それで、原作もずっと気になっていたことだし、
これは見ねば、と思っていたのです。

見てよかった。

単なるスポ根ものではなく、
単なる少年の成長物語と言い切ってしまうこともできない。

先に、原作をちょっと読み始めて、
巧の子どもらしい(と言ったら絶対本人は怒るのでしょうが)強情さが、
気になってしまったのです。

私も子ども時代に言われた、
「かわいくない」子どもなわけですよ。
(そういう自分を自覚していながら、言われるとそれなりに傷つくのですが。今でも。)

強情で、やりたいようにやってしまう(できてしまう)、同年代の周りから見れば「ヒーロー」の巧でも、
自分の中では口に出さない葛藤があって、どんどんたくさんの人とぶつかって、
「わかって貰えない」とか「わかってもらう必要がない」とか思って説明もしないから、溝はどんどん深くなる。

体の弱い弟を挟んで、
母親からもいつも責められるけれど、
弟を心配していないのじゃない。

そんな巧の不器用さと複雑さにイライラして、
でも純粋で目が離せなくて

最後は、ああ本当によかったなー、って、
だいぶ泣いてしまいました。
こんなに泣いたのひさしぶりかも。

実物の子どもよりも美化されていると思います。
いくら「子どもはビュア」とか言っても、そこまで純粋な子どもは、大人の幻想だと大人自身も知っているでしょう。

でも、子どもだからって、大人より(考えが)劣っているわけじゃなくて、
大人が単純に叱ったり責めたりするほど、わかっていないのじゃない、
ってことは、最大限に尊重して描かれていました。
そういうことで侮られるのが、私はずっとずっと悔しくて年をとってきたので、だいぶスカっとしました。

子どもに真摯な作品
であることは、間違いないです。

配役の子ども達も、全然演技っぽくなく、
自分に経験がないからかも知れませんが野球もリアルに見えて、クサくなくてよかったです。

あー、でも今思うと、巧の印象が本当に力強くて、
それがこの映画の出来ってことなのかも知れません。

そこからどれだけこの映画が良かったか、ってことを言うと、

巧の厳しい目が今もまだ映画の余韻になっています。

それだけ、価値がある。

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と、感動が先に立って大絶賛してしまいましたが、
ちょっと冷静になってから思ったことを書き足し。

そういえば「少女漫画なんだなー」と。

少女が憧れるスポーツ少年のイメージそのままな感じがするかも。ライバルの門脇さんなんて、『タッチ』の新田くんを思い出しちゃったし(^^;
巧もちょっとヒーローっぽ過ぎたかも。

実際の巧や豪たちと同い年の子どもがみて、親近感を持てなかったかもしれない、と思うと残念。

実際の中学生(それもこの間までランドセル背負ってた年)であれば、もっと顔つき、体つき、心にも、幼い弱いところが見えると思う。
中学生らしく勉強のこととか、クラスでの人間関係とか、いくら巧が野球に自信があっても「俺はこのまま突き進めるのか?」って不安になることがあったり、そういうところがもっと描かれているとよかったかも。
巧と豪の二人の配役が、既に中学校3年生くらいの年齢だったこともあって、「まだ体ができていない」とかいうセリフの説得力も少し弱かった。

そこで言うと、もっと豪の葛藤や思いを見せて欲しかった
巧は”天才”かも知れないけど俺はそこまでついていけるのだろうか、こんなことやってる場合じゃないのかもしれない、受験とか塾とかどうしよう、って腐るとかイマドキに悩むとか、そういうところが見えるとよかったな。原作ではあるんだけど、映画ではフォーカスがわかりやすいように省略したんでしょうね
そういう葛藤を超えて、巧とバッテリーを続ける豪の魅力が、もっと伝わってきて欲しかった。リアルな中学生の姿として。

でも、こういうことは見ているときはあまり思わなくて、
それなりに中学校生活のトラブルも自然に描いてるし、
限られた映画の時間の中でフォーカスをぐっと巧の家族の関係に絞って描くには、これが精一杯だったんでしょうね。
原作と比べると映画に言いたいことはいろいろ出てくるけど、

映画として十分良かった

という感想は残しておきたいです。

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原作の『バッテリー』は、まぁ図書館とか行けば、児童書〜YAコーナーに必ず置いてあるんだろうと思います。
本屋さんでも結構目立つところにあるし、
原作者のあさの あつこさんは、今、だいぶ売れっ子な感じです。

が、原作、読んだことなかったんですよ、昨日まで。

前から気になってたし、映画見る前に絶対原作を知りたいと思ったから、ちょっとずつ揃えておいたんだけど、
「流行には乗りたくない」とか思っちゃったりして、
引力はあったけど、なんだかんだでまだ読んでいなかった。

昨日読み出したら、すごくいい。

まだ途中なんだけど、
ちょっと何か映画が見たくなって(先が気になったというのもありますが)、
映画は1巻くらいまでかなーと甘く見て、映画見たら、
ちゃんと最終巻の6巻までやっちゃったぽい!
がーん!!

悔しいです。

映画に負けずに、原作は原作として読みたいです。
とりあえず、早く文庫版の6巻まで出して下さい(;_;)←4月発売予定だそうです・・・。5巻までで終りかと思ってたのに!
試写会当たりました!!
初めて自分で当たった!!
シネトレhttp://www.cine-tre.com/、ずーっと7〜8年会員のような気がするけど、
初めて当たったよ!

で、『プラダを着た悪魔』行ってきました!

女性が多かった。
もっとたくさん試写会に行ってる先輩の話では、平日のアフターファイブの試写会自体、女性比率が結構高いことが多いらしい。
そりゃ、私だって運良く仕事ヒマな時期だったからよかったけど、忙しかったら平日の6時半開演なんて厳しいな(−−;

時間は、120分ちょっと。
でも、中だるみもなく、飽きなかった。
ってことは、おもしろかったってことだね。

* * * * * * * * * * * * * *

アンディ(アン・ハサウェイ)は、ジャーナリスト志望でNYへやってきた。
出版社に出願したら、
特にファッションに興味はなかったけど、有名ファッション誌『ランウェイ』の編集長の第二アシスタントの面接の話がやってきた。仕事はキツイらしく、「ここで1年働けばどんな仕事も選り取り見取り」と聞いて、アンディは俄然やる気に。

その女編集長ミランダ(メリル・ストリープ)は、ファッション業界で知らぬ者のないスーパーカリスマ編集長。
ミランダはファッションに興味のないアンディの格好に、蔑みの目を向けるけれど、
「私、頭はいいんです!役に立ちます!」というアンディのアピールに、
異例の”センスのない女の子”を採用!
そして、ミランダの壮絶な仕事振りに応えて
”1年後の仕事選び放題切符”を手にするため、
アンディの大奮闘が始まった・・・

* * * * * * * * * * * * * *

コピーが「恋に仕事に頑張るあなたの物語」だから、
結構ありがちなOL恋愛ものか〜と思っていたら、
恋愛はほとんど添え物でした。

バリバリ仕事して、めちゃくちゃだ!って思うことも要求されて、
営業時間外でもガンガン仕事に呼び出されて、
めちゃくちゃ上司に腹が立つ!
でもだんだん仕事が面白くなってきて、
プライベートと両立が難しくなってくる、
ようやくガンガン仕事した成果も認められてきた、
でもプライベートはますます潰されていく、

それでいいの?私?

ってことがメインテーマでした。
だから、おもしろかった!

華やかな業界が舞台で、衣装もきれいでカッコイイし、
だから画面も見栄えがいいんだけど、
中身は等身大の自分の気持ちに近い。
まあ、女性向けっていうのは間違いないですが(笑)

だけどねー、
あんなきれいなアン・ハサウェイを、
「サイズ6」(日本でいう何号になるかわかんないけど、服のサイズがモデル用の「サイズ4」より断然太ってると言いたいらしい)ってけなしても、
全然細いし!綺麗だし!かわいい!
観てる私の体形の立場ないんですけど!(汗)
ミランダ役のメリル・ストリープも何歳になったの知らないけど、めちゃめちゃ綺麗・・・。

残業バリバリで頑張っている女性のみなさん、
おすすめです。

欲しいもの

2006年7月16日 映画
ドルビーヘッドホンが欲しい!

『スター・ウォーズ エピソード3・シスの復讐』
を劇場で見逃し、映画史の一歩を逃した悔しさ満点だったのですが、
そのDVDをホロっと貸していただきました。

でも、
ドルビーで見たい(聴きたい)!

スターシップがあっちからこっちへ飛ぶとか、
そういう音の迫力が映画館で見る良さのひとつでもあり、
このスター・ウォーズは、「だからこそ映画館で見るべき!」と友人にも言われていたので、
これを機会に
是非とも思い切りたい!

欲しい欲しいと1年以上前から思いつつ、
ほとんど下調べしてこなかったので、
今になって急いで猛勉強中です。

このオーディオテクニカのが欲しいとか、
そこまで絞込みはまだできていないのですが、
これが今のところ一番機能が充実している機種のようです。価格も頭一つ高いv
結局、最後はどこまでこだわるかですよねぇ・・・。
おもろかった!楽しかったよー

『サマー・タイムマシン・ブルース』107分・DVD

某大学のSFの研究なんかしてないSF研究会の夏休み。
暑い暑い夏に、部室の古〜い偉大なるエアコンの、そのリモコンが、ある日壊れてしまった!
そんなぐだーっとバテる部員達の前に、なぜか突然タイムマシンが出現。
せっかくだから使ってみなきゃ〜♪ということで、
「昨日に戻って、壊れる前のリモコンを取ってくる!」
なんて名案に一同大賛成!
ところが、
「タイムマシン!?ありえないっ!!そんなのあったら、みぃ〜んな、消える。
と使えない顧問ホセが相対性理論を説いたから、さぁ大変!

--------------------------------------------------
もー楽しかった。
ぐいぐい引き込まれちゃって。

タイムトラベルものなだけに伏線いっぱいだし!
「踊る大捜査線」の監督で、細部に小ネタやたら仕込んでるし!
DVDに付いてる監督と脚本さんの解説音声版も、ネタ披露でなかなか楽しかった。
DVDで繰り返し見られるのもよかったね〜。

ぜんぜん難しいことはなくて、ひたすら気楽〜でゆるゆる〜な感じ。
去年の夏、池袋とかのミニシアターでやってたらしい。
ポップな看板だけ見てて、瑛太とか上野樹里とか出てて、ちょっと気になってたんだけど、
見てよかったー!!

ヨーロッパ企画という劇団さんの舞台の映画化ということで
「あ〜、ここは舞台っぽいな〜」と思うシーンも多かったけど、
「舞台だね!」って感じのお客さんの空気を掴むような笑いがあって、好きだなあ〜。
そのヨーロッパ企画の劇団員さんも出てて、表情とかがそれっぽいな、と思ったり。なんか独特で、やっぱ上手いね。
演劇の人のキミョーな笑いとか間の取り方とか、なんか好きです。

部室のシーンが多くて、
部室のごちゃごちゃ〜って情報量の多い画面に疲れるかなあと思ったけど、結構そうでもなかった。
タイムトラベル行ったりきたりだけど、混乱もあまりなかったし。

気楽に見始めたら、
ドタバタを笑っている内に終わった
みたいな。

あ〜、楽しかった。けっこう何回見ても、ネタがわかってても笑えそう。

おすすめです。
昨日あれだけ騒いでた映画版『RENT』、観てきました。

『RENT』(映画館・2時間15分)

オープニング。
舞台に主な登場人物たちが並んで、「Season of Love」を歌う。
すごいイイ!!

監督のクリス・コロンバスが、舞台版の『RENT』が大好きでリスペクトしてて作った映画って聞いたけど、
それがすごくよくわかるシーンからスタート。
それだけで、舞台ファンにも感動。(予告編でも流れてるんですが、オープニングとは泣かせる!)

・・・と言った感じで、
舞台ファンには、舞台のイメージをあまり壊すことなく丁寧に作られている感が嬉しい。

でも、映画だけで『RENT』を知った人に、この魅力が伝わっているんだろうか・・・?
と思ってしまいました。

ほとんどが歌で、普通のセリフは数えられるほどのシーンしかなく、
舞台では幕間の休憩に入るところで、思わず「休憩欲しいっ」と思ってしまいました(笑)
歌だけを2時間も聞き続けるって、結構疲れるかも・・・。(私は意外とあっと言う間に終わったけど。)

『RENT』の魅力は、
なんというか、「あがきながらも力の限りに生きてる」ってパワーが感じられるところだと思うのです。

ロジャーがミミに誘われつつも「今じゃムリだ」と追い返す「Another Day」とか、違うメロディーを競い合うように歌うシーンとかで、そのへんを強く感じていたのですが、
そういうパワーが、なんだか映画だと物足りなく思えてしまいました。

やっぱり歌がナマじゃないから、
そのへんの迫力が落ちちゃうのはしょうがないのかなぁ・・・。

うーん、サントラCDでも、それなりのパワーはあったんだけどなぁ・・・。
(サントラ聞きつつノリノリでレビュー書いたときの日記がありました。→http://diarynote.jp/d/11715/20040501.html

あとは、他の人のレビュー日記にもありましたが、演じている人たちが、
初演メンバーにこだわったこともあって、劇中のロジャーたちより上の年齢になってしまったから?
1996年当時の20歳そこそこの人たちが、今では30過ぎになっちゃってますからねぇ。

かといって、悪い映画か、ということはなく。

映画になったことで、舞台とは違って、いいところもたくさんありました。

ニューヨークの町の中を自転車でマークが走るシーンは、
スピード感と町の様子が背景として感じられて、イイ演出だったし、

モーリーンのタンゴで、「マークが気を失って見た」という設定のタンゴシーンは、特徴的でカッコよかったです。

あと、
エイズの人たちの会合であるライフ・サポートの参加者たちが、日を追うごとに、椅子から姿を消していくところは、
「あれ・・・」ってエイズの蔓延度合いを感じさせたし。

映画だけ見てれば、結構好きだったのかなー、これも。

うーん、舞台版の方に慣れてしまったので、
映画だけとして評価しにくいです・・・。

舞台も来日公演がそろそろあるようです。(映画始まる前のCMにちゃっかり出てましたv)
あー観たい〜、観たいったら観たい!!
伝説のオリジナルキャストのみなさんの歌と踊りが、スクリーン越しとはいえ見られるなんて!!
オフィシャルサイト:http://www.movies.co.jp/rent/

もぉ大好きなんですよ、このミュージカル!

ストーリーは、一言で言えば「現代の若者たちの群像劇」
同性愛やエイズの問題を抱えながらも、
今のこの瞬間を、夢を抱いて、
家賃(レント)も払えないような生活をしながら生きていく。
全力で、壁にぶつかって、引きこもって、堕ちこぼれて、でもプライドと夢はある。
そんな「精一杯」を描いたミュージカル。

「伝説」と今いくつかの映画紹介サイトなどで掲げてありますが、制作秘話を知ると、
本当に伝説で、
本当にアツイパワーがある作品なのです。

始まりは1996年オフブロードウェイ。
公演初日の朝に、初めてミュージカルを作った監督・作曲者のジョナサン・ラーソン氏が急死するという、「ネタ!?」というような劇的な幕開け。
この作品で描かれたような金銭的余裕のない若者たちが観られるようにと、ミュージカルとしては破格の料金で始まった。
監督にも見せてあげたかったこの公演の大絶賛を受け、
わずか3ヶ月で本場のブロードウェイへ。
そして今まで若者たちに支持され、ロングランを果たしている
熱い、熱い、若者たちのミュージカル。

このミュージカルに対するワタクシの思い入れと言いますと、
自分が子どもの頃にちょろっと日本版をやっていた記憶が残っていて、
アメリカからちゃんとした来日公演が実現したという時に、字幕版は本当は観にくいんだけどでも、思わず観に行ってしまい、
そしてCDまで買ってしまった、
大ハマリのミュージカルなのです。

観たーい!!

なんと言っても、曲がいいんですよ〜!!
最初に挙げたオフィシャルサイトで、このミュージカルのナンバーのさわりを聞けますので、是非お試しください。

絶対観たい!
アメリカでは去年かおととしのクリスマス〜年明け頃に公開していたと思うのですが、
アメリカに遅れること半年弱で、ファンのラブコールに応え日本にもようやくやって来た!
公開劇場はまだ少ないようなのが残念ですが、順次全国で公開される予定だそうです。

本日公開!

思わず、宣伝ちっく・・・。誰が読むんだ、こんな日記・・・
『幸せになるためのイタリア語講座』(112分・DVD)

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気の短い元サッカー選手―
人のいいフロントマン―
不器用で気弱なベーカリー―
病気の母親を抱えてた美容師―
妻を亡くしたばかりの牧師―
そんな人たちが集う、イタリア語入門講座。
もう若いばかりではないけれど、だからといって人生を見捨てることはできない。
そんな大人たちの、不器用な恋の物語―
-----------------

予告編で観たほど、ファッショナブルでも明るくもなかったけど、
もっと年取ってから観たら、感想は違うのかな。
もう中年のフロントマンと、イタリア語しかわからない若いウェイトレスの恋は、
なんか、いいよねぇ〜
ホントにこの先も上手くいくのかはわからないけど。

牧師さんが、すーっごいカッコイイー
ベーカリーの子と、うまくいくのかな?

美容師さんと元サッカー選手は、熱い感じだし。

狭いところでカップルが芽生えてるのね〜v
でも、こういうところに出会いって転がってるのかしら??

年を取っても恋がしたい人たちに、もう一度夢を見る気にさせてくれるラスト度:8
005/7/9にレンタルで見たやつ。

『ビッグ・フィッシュ』(125分・DVD)

最高の映画でした!
ティム・バートンの世界が大好きなで、それだけでも期待いっぱいだけど、
その期待を全然裏切らなかった。
現実の混じった幻想の世界。

------------
父、エドワード・ブルームは社交的で、いつも楽しいお話で、誰にでも好かれる。
でも、息子のウィルは、小さい頃からそのお話を聞き飽きて、父に反発を覚え、
結婚式の日に父子は断絶する。
しかし、母からその父の病が悪い、という連絡が来た。
最後に会えるように、世話をするために、実家へ帰るが、
「父の話は全部嘘だ。真実の姿がわからない」と感じているウィルは、
どう父に接していいかわからないで、気まずい気分でいる・・・
--------------------

ファンタスティックなエドワード・ブルームのお話の数々が、
すごく素敵だ。
映像が綺麗。音楽が綺麗。見せ方が綺麗。でも、どれもちょっとユニークでシュールなのがいい。
「事実だけじゃ面白くない」というエドのスタンスは、
理想主義な私にはすごく共感を覚える。
真実も嘘も、白も黒も入り混じっていて、どっちだけとも言えない。って
ティム・バートンが音声解説で言ってて、すごく共感。
こういうのがティム・バートンの感覚と近いから、
ティム作品が好きなのかもしれない。

どの「お話」も好きだけど、
スペクターの町のエピソードは、すごいと思った。
明るい町だけど、明るすぎて不安を覚える町。
そして町を出るまで結局何も起きない。
こういうのを映像で表すのってなんだか難しい気がする。
音楽まで明るいのに、そこはかとなく不安を覚えるってなんかすごい。

ものすごい告白シーンにも、すごく微笑んでしまったけど、
ユアン・マクレガーの瞳キラキラ感がすごい(笑)
水仙って、英語でナルキッススだと思ってたけど、
ダンジェリーンって言ってるよなーv
どうなんだろ。まあいいや。
あの黄色い花畑が水仙だとは思っていなかった。
日本だと水仙って白いイメージなのに、アメリカだと黄色なのかな?
ものすごく美しくて、ものすごくロマンチック。

なんでもいいけど、エドワードのお話に出てくる人、ものすごーく綺麗な人が多い!
スペクターのジェニーちゃんも美人だし、
若い頃のサンドラも絵本みたいな美人!
って言えば、若い頃のエドワードもユアンだからカッコイイんだけどね。
記憶は常に美化される、ってこと?

父の最期のシーン、よかった・・・
ウィルがいいよ〜・・・あの場面で、父にファンタジーを語るって、
すごくつらいんじゃないかと・・・。
その分、語るウィルにも泣けてしまった・・・。

ファンタスティックで、夢のように素敵なお話が続々出てきて、
「そんなにヒーロー譚ばかりなわけがない」「全部嘘だ」っていう息子に、
冷めた目も持って少し寂しいけれど、
でも、
お話が、ただのお話じゃないんだ、リアルもまじってるんだ、っていうのが、
すごい救われた。

夢の世界をトーキー映画のように描いた映画度:5(5段階評価)
(私のお気に入り映画のリストに確実に載ります)
『北京ヴァイオリン』(レンタルDVD・117分)

リウ・チュン、13歳。「バイオリンの天才」と父の自慢の息子。
その自慢の息子の成功のために、父と子は、大都会・北京へやってきた。
--------------------
音楽が、いいです。
感情の高ぶりを音楽に乗せて描く。

チュン役の子、本当に天才少年ヴァイオリニストなんですね!

表情もセリフもあんまりなくて、何考えてるかよくわかんない感じだけど、
いい子だ〜・・・
13歳の揺れるココロをそのまま体現しているのですね。
きっと、本人もそういう子なのでしょう、って気がする。
演技がうまいというよりは、素がそうなんだろうな、って。

「親バカ」もここまでくれば、感動モノ。

お父さんの必死さが・・・
冷めた感じの息子が・・・

ダメダメの先生が、
オトコに逃げられても、やっぱりいい人のリリが、
・・・ああ、そしてチュンは、
リンの策略に乗ったのか、
ユイ先生はやっぱり打算のある人なのか・・・

本当に、最後は、スタンディングオベーション。
満場一致で、拍手を送ります。

普通ならこっちに流れるだろうな、という予測のだいたい反対を進んでいくストーリー度:7(10点満点)
ホントは6/19に見たやつ。写真つけられるようにすると、あまり昔には遡れないのね。

『世界の中心で愛を叫ぶ』(レンタルDVD・138分)

あらすじは、・・・とってもよく知られているので省略。

ひとりひとりの俳優さんの演技は、すごくよかった・・・。
大沢たかお、情けない感じも解放された感じも、すごくよく出てたし。
森山未来くん、いいよね。なんか。ホントに、「走るだけでひたむきさが出る」。
永沢まさみちゃん、坊主頭になって、よく頑張った。かわいかった。頑張ってた。よかった。

でも、実際、ストーリーが、なんつーか、けっこう、「ええー?」みたいな。
一言で言えばご都合主義というか。展開が急に進んじゃったりとか。
うーん。
綺麗なとこだけ集めたっていうか。
もっと、苦しいとことか、つらい時間とか、ホントに病気なら、
それを側で見てたら逃げ出したくなるとか、
亜紀が危篤になって、でも朔には笑って話したとか、
亜紀の両親がもう会わせてくれないとか、
そういうのって、あるんじゃないのか?(わかんないけど)

思い出の回想だからかな。
綺麗なとこだけ集まってて。

律子が一番切ない。
これって原作にはいないキャラ?
でも、律子が一番感情移入できた。
律子のストーリーとして観たら、ものすごく苦しい旅だったんだよね。

朔は、死んじゃった気がしないって、さまよってる旅だし。
さまよって、ふらふらしてたら、
律子が助けてくれる。
そんな感じ。

だがしかし。
だいたい、同郷ってことは知ってて(結婚するんだし)、
律子は怪我の後遺症もあって、なのにどうして、
怪我をした理由を聞いてこなかったんだ!?(結婚しようって言うのに!)

なんかねー、
ストーリーのつたなさは目立つけど。

でも、よかった。

でも、いい演技でしたよ。
ストーリーを除いても、
いい映画ってあるんだな、って、初めて知りました。

思ったより意外に良かった度:8(10点満点)
ホントは5月1日映画の日に観た映画。
『マルコヴィッチの穴』の監督が作った、ちょっと奇妙なラブストーリー。でもよかった!

『エターナル・サンシャイン』(映画館・107分)

ジョエル(ジム・キャリー)は、喧嘩して彼女のクレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)に出て行かれてしまった。
しかも、「クレメンタインはジョエルの記憶を消去しました。ジョエルについて、彼女に話さないで下さい。ラクーナ社」という手紙を受け取る。
ラクーナ社へ説明を聞きに行ったジョエルは、
「それなら俺も彼女を消してやる!先にやったのはそっちだ!」
と勢いで、記憶消去を頼む・・・

失恋時に「あんなヤツもう忘れたい!」というのはあることだけど、それを実際にやってしまう・・・という
SF(やや「ファンタジー(F)」寄り)

『マルコヴィッチの穴』の人だし、
ほとんどが記憶消去をするジョエルの「脳(記憶)の中」で進行するってあらすじは聞いてたから、
やっぱりわかりにくくて混乱するかな?と思っていたら、
全然そんなことなかった。
記憶だから、あっちに行ったりこっちに行ったり、ちょっと変なこともあったりして、そのめまぐるしさ、ユニークさは、「さすが『マルコヴィッチの穴』の人」。

でも、『マルコ〜』よりずっとわかりやすくて、
「脳の中」で進行するがゆえの、ユニークな展開がおもしろかった。
ジョエルの消去される記憶の中に、クレメンタインが出てきて話していたりするから、
これはジョエルのただの願望じゃないのか、本当のクレメンタインはどう思っているんだろうとか、
ちょっと深読みしたり。

ストーリーも、
途中で意外な急展開があって、
ラストの結論も読めなくて、
最初から最後まで、おもしろかった。

もっと恋愛経験を積んでから見たら、もっと面白いかも。
失恋したときや、付き合い始めのカップルで見たりしたら、
また別の視点があって楽しそう。

恋の始まりや終わりに観たい!度:5(5段階評価)
原作も一番おもしろかった3作目、ファーストデーに映画版を見てきました。

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』142分・映画館

3年生になったハリー達。
今年は、「絶対に誰も逃げられない」と信じられていたアズカバンの監獄から、
ヴァルデモートの手下のシリウス・ブラックが脱獄したニュースで、ホグワーツ魔法学校も緊迫ムード。
しかもシリウスは、元ハリーの父親の親友だったと言う・・・。

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賛否両論あるようですが、私はおもしろかった。

エンターテイメントとして、今回は、音楽や絵の使い方が好きでした。
演出が上手かったと思います。
エンドロールが楽しかった!マニアにはたまらないだろうな〜。見ない人、勿体ない!!

魔法の世界の変わった生き物バックビークが、
比較的自然な感じにできているのもよかったです。
これまでの2作は、CGが浮いてる感じがして、おもちゃっぽく見えて、興ざめしてしまったので。

何より、ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人が、
キャラクタとして深みを増していて、登場人物に共感したり感情移入したりできる映画になっていたので、
細かいところ差し引いて、私は◎。

★★
ただ、原作をかなりばっさりと削って、「思春期」を描くことに力を入れているので、
前2作よりも、謎解きのおもしろさは減少してるかもしれません。
原作は、やたら小さくあちこちに伏線張っていて、それが派r-シリーズの特徴かもしれませんが、
それがかなり削られてて、つじつまが繋がらない部分もあるので。

両親の友達だった人たちがたくさん出てきて、
たくさんフレッシュな話を聞けるのも、3作目のいいところ。
でも、原作よりかなり削ってあって、
「君はお父さんに本当によく似ている」で済ませられた気がしないでもなく、
「勿体ない・・・」と思いましたが・・・。

あと、シリウスに対する憎しみと葛藤もね・・・。

そう、原作を削りに削ってあるので、原作を知っていて、原作が大好きな人には、ショックかも知れません。
でも、映画は映画で、
エピソード山盛りでわかりにくい部分もある原作から、

登場人物たちの内面を引き出し、映画なりの新しい味付けをし、

それ以外の部分は思い切って削って整理したと思えば、
むしろ映画として、純粋に楽しめると私は思います。
++++++++++++++
3人の成長にびっくり!度:8(中の上)
映画館です。地元の小さな教室サイズの映画館で、今頃やってくれました!
空いてるといいなぁ・・・と思って見に行ったら・・・、誰も居なくて貸し切りだった(^^;
安くなってたわけでもないので、実はお得ではないのですが、でも、この映画に限っては、1700円が惜しくなかった!!

『解夏』(1時間54分/映画館)

小学校の先生をしている隆之(大沢たかお)は、ある朝悪夢に目覚め、起き上がろうとした途端、目に激痛を覚えてうずくまる。
旧友の眼科医は「ベーチェット病だ」と告げ、「失明する可能性が高い」と言う。
隆之は仕事を辞め、
婚約者の陽子(石田ゆり子)に別れを告げて、
故郷の長崎へ帰ってきた…

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非常に感動しました。

そんな陳腐な言葉しか出てこないのが悔しくもどかしいです。
ひとりで映画館貸し切りで、没頭できてよかった。

闘病記というより、人生の転機を乗り越えるお話で、
実際は光を失うのに、
なんだか光を得るような
気がしました。

あらすじは悲しいお話のようですが、大沢たかおや石田ゆり子の表情や、全体の画面を通すと、ただ悲しいのではないのです。「悲しい」だとしても、絶対漢字は「哀しい」の方です。
あらすじはあちこちで知れていると思いますが、この感想は観ないとわからないと思います。
是非、観てください!

タイトルの解夏(げげ)とは、禅寺の雨期の修行明けの日のことだそうです。
やがて訪れる失明を、「『失明の恐怖』という行からの解放です」と言われて、
隆之は心穏やかに受け入れていく覚悟を決める。

それがとても「美しい日本の私」の気がしました。勝手な感想ですが(^^;

「目が見えなくなる前に最後に見たいもの」を見せてあげようと、隣で支える陽子が隆之より尚も痛々しくでも、強く、優しくて…。

心が洗われるというか、とにかく世界のあらゆるものが愛おしく美しく見えてくる映画でした。
素晴らしかったです。

映画館を出て。
道が平らで、長崎の坂のようでないのが、不思議な気分でした。無意識に、自分も一緒に坂を上っているつもりだったんでしょう。
そして、何もかもが美しく見えた。見えることが愛おしかった。どれも、目に焼き付けたいと思いました。そんな気分になる映画だったのです、本当に。
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心に残る一作度:10(満点!)
絶対、残ります。お気に入り映画ランキング追加!

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