最近ようやく読み終えた本。

『御手洗 潔パロディ・サイト事件』(上・下) (島田荘司/原書房)

おなじみ御手洗 潔のお話。
でも最近の御手洗さんのがそうであるように、
メインは石岡君、事件を持ってくるのは女子大生の里美。

里美の友達の小幡さんが失踪した。
ケータイも通じないし、誰も居場所を知らない。彼氏もいない。
さぁ彼女はどこへ?
小幡さんの部屋へ行ってみた里美は、ネットで流れる御手洗 潔の複数のパロディを発見(小幡さんが書いたものではなくて、どこかのサイトから保存したやつ)。
石岡君は、このパロディの中に、小幡さんが何らかのメッセージを感じて飛び出していったのではないかと予想をつける。
まずは小幡さんが厳選して集めたに違いないパロディたちを順に読んで、検証していくことにする・・・

パロディがいっぱい入ってて、短編集って感じだった・・・
けどパロディだしなぁ・・・と思ったりもして。
この中のパロディ作品も全部、島田さんが書いたのかな?
だったらすごい。自分の作品を人の観点で捉えなおして書くって絶対難しい!!
それとも実際にあるパロディ作品を引用したのかな?
だとしたら引用された方はかなり名誉ですね〜!!すごーい!!

・・・しかし、私は個人的に、パロディはパロディとして、個人で楽しむからいいと思うので、
こうやってオリジナルの作者に編集されて出版されると、うーん、って思ったのでございます・・・
まぁおもしろかったけどね。

でも島田荘司さんはこういうパロディとかに対してかなり好意的ですよね。
こうやって本にまでして、参照サイトみたいのを載せていたりするから、かなりそういうサイトはカウンター回ったんじゃないかなー
作者さんによってはパロディとかを嫌う方もいるみたいですが、島田さんみたいな人もいて、おもしろいですねぇ。

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