『月の裏側』

2002年1月24日 読書
ひさしぶりの読書日記です。
紅茶日記をやっていたかと思いきや、読書日記になったりして、
モロ私の趣味の世界v
こんなの読んでくださる方がいるのかなv

『月の裏側』(恩田 陸/幻冬舎) 

ハードカバーで、表紙の絵が神秘的で、かっこいい。

水路が縦横に張り巡らされた町(あぁまた名前忘れてしまった!)で、
突然お年寄りが消えて、数日立つと何もなかったかのように、消えた場所にそのまま戻ってくる。
何も被害はなく、何も変わりのない生活が再会される。
この老女失踪事件は、一件ではなく、3件連続で起こっている・・・
何も変わりはない。
変わりはないが・・・、

失踪していた期間の記憶がかけているのだ・・・

この不思議に町の人々はあまり気をむけない。
協一郎の叔父夫婦も、実は失踪し、何の気なく戻ってきた人々の一人だった。
協一郎は叔父夫婦が引っ越した後(か死去した後だっけなぁ・・・v忘れてしまいましたv)、
その家に住んでいたが・・・、

「水路に面した家だったから」

という理由で同じ町の中の違う家に引っ越した。
音楽プロデューサーの多聞は、協一郎の招きで何度目かにこの町を訪れ、
彼からその老女失踪事件の謎を聞く。
この謎を解くゲームが、二人の間で進んでいく。
ここに、協一郎が前から一緒にこの謎に取り組んでいた新聞社の高安、
そして、予定外の参入者・協一郎の娘藍子も加わって、
ゲームは進み、
謎が解かれ、
そして・・・

怖かった〜!!
ひしひしとその恐怖感を煽るところは、恩田陸ならでは。
自分の身近に感じるんですよ〜
水郷と呼ばれるところに行ったことがあって、
そこで船で水郷めぐりなんかもしたことが(それも最近)あったから、
余計にこわかった!

水・・・

おそるべし。
でも、骨が残らないのなら、すぐにばれてしまうんじゃないかと・・・
御骨拾いができないし・・・
でもそれも同じく『盗まれる』ことで記憶が消されるのでしょうか?
そうなると、本当に、確かなものなんてなにもないように思えてくるのです・・・

だけど、ゴム長靴履いて寝ていたら、水虫になっちゃうよ(^^;

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