いま話題のアフガニスタン。
アメリカの空爆よりも、アメリカのテロ事件よりも前に、
アフガニスタンの苦境を世界に報道した映画として、話題のこの一本。

アフガニスタンからカナダに亡命した女性・ナファス。
彼女は、
家族で国外に逃れようとしたときに地雷で足を失った為に亡命を諦めた妹から、

「絶望した。日食の前に命を絶つ」

という内容の手紙を受け取る。
女性問題を扱うジャーナリストであるナファスは、
なかなか入国ビザが下りず、
ようやくアフガニスタンに入る道筋をつけたときは、日食の3日前だった。
妹に希望を与えられないかとボイスレコーダーにメッセージや歌を吹き込んで、
イランとの国境からカンダハールへと旅をする。
ある家族の第4番目の妻になりすまして入国。
「夫」に「妻がブルカを被らずに顔をさらしていると私が馬鹿にされる」と言われたり。
禁止されても、女性たちは誰にも見られないのに、ブルカの下でマニキュアを塗ったり口紅をつけたり。
地雷を踏んで足を失った人々が、赤十字のヘリが運んできて落とす義足に向かって、松葉杖で徒競走したり。

出来が悪いと神学校を追い出されたハク少年。
ブラック・アメリカンでソ連のアフガニスタン侵攻のときに「聖戦」に応じてやってきて、今では医者をやっている男。
片手がなく、義足が欲しいと赤十字で粘って、もらった義足を売ろうとする男。

いろんなアフガニスタンの人が出てきて、
いろんな「絶望」といろんな「何とかやってる」を見せてくれる。
ほとんどドキュメンタリー。
なんかシュールな映画だった・・・
でも暗くはなくて、BGMがいい感じ。
シュールっていままでどういうことか良くわかんなかったんだけど、
こういうのをシュールって言うんだろうなv

おもしろいって言うか、
シュール(^^;

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