素敵な映画でした!!
ながーい長編映画が多い昨今、この短さでこんなに楽しませてくれるとは!

舞台はイギリスの炭鉱のある町。
田舎で、時代遅れの炭鉱は閉められようとしていて、
それに対して労働者たちは勝つ見込みのないストを繰り広げていた。
11歳のビリーの父と兄も、ストに参加している。
母はすでに他界しており、半分ボケたおばあちゃんの面倒はビリーが見ている。
ビリーは代々そうであったように、父のグラブを持ってボクシングの練習に来ていた。
ボクシングの練習は振るわないビリーだが、
その体育館(?)の半分でバレエスクールが練習を始めた。
ビリーは、バレエの音楽が聞こえてくると気になってボクシングどころではなくなってしまう。
恐る恐るその練習に加わったビリーは、すっかりバレエに魅せられて、ボクシングを辞めてバレエを習うようになる。
ただし、父親には内緒で。
それがばれた時、「バレエなんて女のするもんだ!」とお父さんは怒鳴るが、
ビリーはバレエがやりたくてしょうがない。
バレエの先生は「ビリーには素質がある」と言う。
ロイヤル・バレエ学校のオーディションを受ける話まで出てきて・・・

登場人物が実に印象的なのです。
お父さんもお兄ちゃんも、バレエの先生もその娘も、みんな生き生きしている。
苦しい感じも、あたたかい感じも、冷たい感じも、
本当に生き生きしているので、
誰も責める気にならない。
そして最後にはビリーをみんなで応援している。
ビリーのダンスもいいんですよー
バレエってこんなタップがいっぱい入っているものなのかなーと思いつつも、
本当に、ビリーにはダンスで感情を表現する素質があるんだと感じるような、そういうダンスなのです。
お父さんがいい味・・・

家族愛がべたべたでもなく、さりげなくて、素敵でした・・・

評価:8(10段階)

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