9.11一周忌

2002年9月11日
9.11。
一周忌。

だからなんだって言うんだろう。

遠いアメリカの惨劇の一周忌に、なにを騒ぐ必要があるんだろう。
縄文人がギリシアの没落を嘆いただろうか?
…でも、縄文人ではない私は、遠いアメリカなのに、ニュースを見れば「ひどい」と思う。

しかしアメリカのあまりの「悲劇の主人公」気取りに嫌気がさし。
しかも相手が「イスラム過激派テロリスト」だなんて、親イスラム気取りの私には付くべき方は決まっていて。
そんなことを漠然と考えながら、イスラムを学び、
こうしてイスラム側の良い面ばかりを見ようとするのもフェアじゃないと思い始めたり。

アメリカの9/11は、日本より半日程度遅い。
時差にしても、それだけ関係のない場所のことなのに、アメリカの事件ならなぜかこんなに大きな話になる。
どんなに関係がないかというと、
私には、
去年の9/11、ベッドでごろごろしているところに母が「アメリカで飛行機事故よ!ビルに突っ込んだの!すごいわぁ〜」と言って部屋のドアを開けたとき、
「へぇ〜」とかしか言った記憶がない。
結局、TVの前にも行かず、ラジオもつけず、
朝になって事の大きさを知ったのだ。
…それが今や特集が組まれる題材になっている。

変な感じ。

アメリカがどんな正義を叫ぼうと、
イスラム過激派がどんな正義を叫ぼうと、
どんな正義も私は信じない。
どれもただの詭弁に思えるから。
どんな大義名分も、信じない。
私は自分の正義だけしか、信じない。
結局正義なんてそんなものだと思う。

9月11日。

なんでもない日、のハズが、奇妙な日になった。

無性に虚脱する日。

どうにも力の入らない日。

そんな、日に、なった。

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