ひどい風邪をひき、無理にテストを受け、帰りに行った病院に、この映画のパンフレットがおいてありました。(関係ないけど、このとき初めて点滴を受けた・・・(遠い目)
チャン・イーモウ監督ファンとしては、具合が悪くても見逃せず、しっかり頭にインプット。
黒澤映画のパクリか?というタイトルですが、
中国現代史が学べます。
『活きる』(中国)(DVD、181分)
40年代。
福貴(フークエ)は、資産家の息子だった。
しかし、賭け事にハマり、家族中に反対され、妊娠中の妻に実家に帰られても止めず、ついに全財産を借金の形に取り上げられてしまう。
その怒りの中で父は急死、母は病に伏して、自失しているところへ、妻・家珍(イエチェン)が出産を終えて息子と娘を連れて帰ってくる。
「何を失っても、家族がいればいい」と。
気を取り直して、
福貴は、屋敷を取り上げた龍ニに、生活のための借金を頼みに行き、影絵芝居の道具を貰って、影絵芝居を生計の糧にした。
戦争が始まり、福貴は影絵芝居の仲間の春生と共に、民主党軍(のちの台湾側)の兵になるが、大敗して、共産党軍に捕まり、
共産党軍の一員として兵士たちを慰安する影絵を演じるようになり、
共産党軍の勝利と共に、帰還することができた。
50年代。
「大躍進」の時代。
共産党軍の戦争を助けるために、鍋や釜を溶かして、鉄を作っている。
福貴は、鉄の精錬所で影絵を演じる。
腕白者の息子・有慶は、福貴に喧嘩を怒られて、影絵がキライだと言い張る。
60年代。
文化大革命の波が来て、旧社会の文化を否定しなくてはならなくなり、
福貴は影絵の道具を燃やした。
そんな中、娘・鳳霞に縁談が来る。
夫婦仲も良く、早々とおめでたになり、孫が生まれる。
**************
あらすじと言うには、やけに詳しくなってしまったv
中国現代史は、一応ちらっと中学、高校で習った記憶はあるけど、
こうして生活の流れと合わせると、より身近に流れを捉えることができて、いいです。
受験の教科書や参考書を何度も読むより、これ見た方がいいぞー
主人公の福貴は、
臆病でどーしよーもなくて、
流されるままに、躊躇なく影絵道具も燃やしてしまうような人。
一方の奥さん(またしてもコン・リーでしたv)は、芯が強くて、女らしいたくましさを持った人。
この二人を軸に、
屋敷を失って、生活が変わって、時代が変わっても、
そのときそのときで、家族を守って、どうにやなんとかやっていく。
ストーリーとしては、単純にただそれだけ。
でも、見ていると、「頑張ろう」って気にさせられる。
本人たちは、頑張らなきゃいけないからがんばっているだけで、臆病に、目立たずに、野心もなく、生きているだけですが、
生きている限り、何だって「活きる」んだ、と。
そんな人間の強さも見えるのです。
(「活きる」は“有効”の意味だそうです。漢字変換するときに知りました)
時代は変わる。
激動の時代変転の中で過ごしてきた福貴夫婦は、いいことが永遠に続かないように、苦しいことも永遠には続かないと知っている。
だから、生きる。
だから生きろ、と叫ぶシーンがあります。泣いて、恨んで、怯えて、そして笑って。
だから、生きよう、という気になりました。
_____________
勉強になりました・・・の評価:5(5段階)
私へのエールに一本。の評価:9(上の上)
チャン・イーモウ監督ファンとしては、具合が悪くても見逃せず、しっかり頭にインプット。
黒澤映画のパクリか?というタイトルですが、
中国現代史が学べます。
『活きる』(中国)(DVD、181分)
40年代。
福貴(フークエ)は、資産家の息子だった。
しかし、賭け事にハマり、家族中に反対され、妊娠中の妻に実家に帰られても止めず、ついに全財産を借金の形に取り上げられてしまう。
その怒りの中で父は急死、母は病に伏して、自失しているところへ、妻・家珍(イエチェン)が出産を終えて息子と娘を連れて帰ってくる。
「何を失っても、家族がいればいい」と。
気を取り直して、
福貴は、屋敷を取り上げた龍ニに、生活のための借金を頼みに行き、影絵芝居の道具を貰って、影絵芝居を生計の糧にした。
戦争が始まり、福貴は影絵芝居の仲間の春生と共に、民主党軍(のちの台湾側)の兵になるが、大敗して、共産党軍に捕まり、
共産党軍の一員として兵士たちを慰安する影絵を演じるようになり、
共産党軍の勝利と共に、帰還することができた。
50年代。
「大躍進」の時代。
共産党軍の戦争を助けるために、鍋や釜を溶かして、鉄を作っている。
福貴は、鉄の精錬所で影絵を演じる。
腕白者の息子・有慶は、福貴に喧嘩を怒られて、影絵がキライだと言い張る。
60年代。
文化大革命の波が来て、旧社会の文化を否定しなくてはならなくなり、
福貴は影絵の道具を燃やした。
そんな中、娘・鳳霞に縁談が来る。
夫婦仲も良く、早々とおめでたになり、孫が生まれる。
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あらすじと言うには、やけに詳しくなってしまったv
中国現代史は、一応ちらっと中学、高校で習った記憶はあるけど、
こうして生活の流れと合わせると、より身近に流れを捉えることができて、いいです。
受験の教科書や参考書を何度も読むより、これ見た方がいいぞー
主人公の福貴は、
臆病でどーしよーもなくて、
流されるままに、躊躇なく影絵道具も燃やしてしまうような人。
一方の奥さん(またしてもコン・リーでしたv)は、芯が強くて、女らしいたくましさを持った人。
この二人を軸に、
屋敷を失って、生活が変わって、時代が変わっても、
そのときそのときで、家族を守って、どうにやなんとかやっていく。
ストーリーとしては、単純にただそれだけ。
でも、見ていると、「頑張ろう」って気にさせられる。
本人たちは、頑張らなきゃいけないからがんばっているだけで、臆病に、目立たずに、野心もなく、生きているだけですが、
生きている限り、何だって「活きる」んだ、と。
そんな人間の強さも見えるのです。
(「活きる」は“有効”の意味だそうです。漢字変換するときに知りました)
時代は変わる。
激動の時代変転の中で過ごしてきた福貴夫婦は、いいことが永遠に続かないように、苦しいことも永遠には続かないと知っている。
だから、生きる。
だから生きろ、と叫ぶシーンがあります。泣いて、恨んで、怯えて、そして笑って。
だから、生きよう、という気になりました。
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勉強になりました・・・の評価:5(5段階)
私へのエールに一本。の評価:9(上の上)
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