読書日記『樹上のゆりかご』
2003年9月11日 読書とってもひさしぶりに、読書日記。
『樹上のゆりかご』(荻原規子/理論社)
上田ひろみは、行事ごとに異常なまでに燃える辰川高校に入った。
男子の多いこの学校では、どうもなんとなく女子を保護し・・・というか疎外する空気があるような気がする。
流れで合唱祭の手伝いをしたことから、生徒会執行部に紛れ込むようになって、
行事を阻害しようとする動きに関わることになる。
---------
うーん、ちょっと長いあらすじかな?
上田ひろみは、この勾玉三部作の荻原規子さんの『これは王国の鍵』の主人公だった。
中学生だった彼女は、ちょっと冷めた感じのひねた高校生になっていて、
それはそれで、前を知っていると彼女の変化をおもしろく見られる。(前作を知らなくてもあんまり気にならないけど)
『六番目のサヨコ』にちょっと似てる。
サヨコよりも、主人公が一歩引いたところにいて冷めてるし、ホラーっぽさは全然ないけど、
あらすじだけだと似てるかもしれない。
学校生活の空気感が似てるのかも。
行事に張り切るって、私としては中学のイメージなんだけどね。
自分の中学がそうだったんで。伝統、伝統ってことあるごとに言われる中学で。(偏差値よくない公立中学だったけど、行事にかけるエネルギーはハンパなかった(^^;)
高校時代に読んでも、共感したかどうかは、ちょっと微妙かなぁ。
恋愛ってそんなのかな、って話とかは、私が高校生だった頃より、大人びたことを考えているような気がするし・・・。
自分と比べてばかりいるけど、
これを読んでると、自分の学校生活につい、思いが飛んでいく。
そういう意味では、むしろ、現役高校生より、「かつて高校生だった人たち」向けかも。
学校生活の空気って、その中にいるときはよくわからないし、卒業するとうまく思い出せない。
でも、やっぱり、独特の空気はある。
それを考えたくなった。
だから、これはこれで、青春の本かもしれませぬ。
高校生だからって、熱血しなきゃいけない理由はないし。
__________
評価:8.7(10段階)
ビミョーなものを、ビミョーに書いてる点で、おもしろかった。何度も読み返したくなる。静かなるヒット、かな。
『樹上のゆりかご』(荻原規子/理論社)
上田ひろみは、行事ごとに異常なまでに燃える辰川高校に入った。
男子の多いこの学校では、どうもなんとなく女子を保護し・・・というか疎外する空気があるような気がする。
流れで合唱祭の手伝いをしたことから、生徒会執行部に紛れ込むようになって、
行事を阻害しようとする動きに関わることになる。
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うーん、ちょっと長いあらすじかな?
上田ひろみは、この勾玉三部作の荻原規子さんの『これは王国の鍵』の主人公だった。
中学生だった彼女は、ちょっと冷めた感じのひねた高校生になっていて、
それはそれで、前を知っていると彼女の変化をおもしろく見られる。(前作を知らなくてもあんまり気にならないけど)
『六番目のサヨコ』にちょっと似てる。
サヨコよりも、主人公が一歩引いたところにいて冷めてるし、ホラーっぽさは全然ないけど、
あらすじだけだと似てるかもしれない。
学校生活の空気感が似てるのかも。
行事に張り切るって、私としては中学のイメージなんだけどね。
自分の中学がそうだったんで。伝統、伝統ってことあるごとに言われる中学で。(偏差値よくない公立中学だったけど、行事にかけるエネルギーはハンパなかった(^^;)
高校時代に読んでも、共感したかどうかは、ちょっと微妙かなぁ。
恋愛ってそんなのかな、って話とかは、私が高校生だった頃より、大人びたことを考えているような気がするし・・・。
自分と比べてばかりいるけど、
これを読んでると、自分の学校生活につい、思いが飛んでいく。
そういう意味では、むしろ、現役高校生より、「かつて高校生だった人たち」向けかも。
学校生活の空気って、その中にいるときはよくわからないし、卒業するとうまく思い出せない。
でも、やっぱり、独特の空気はある。
それを考えたくなった。
だから、これはこれで、青春の本かもしれませぬ。
高校生だからって、熱血しなきゃいけない理由はないし。
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評価:8.7(10段階)
ビミョーなものを、ビミョーに書いてる点で、おもしろかった。何度も読み返したくなる。静かなるヒット、かな。
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