とっくに派遣されてるんですが、
やっぱりどこかにこの気持ちを残しておきたいと思いまして。

人道支援だ武器使用だなんだと言いますが、
論点となるポイントは私は2点あるように思われます。

(1)イラク戦争(アメリカのイラク攻撃)を支持するか
(2)「軍隊ではない自衛隊」の幻想を守るのか

(1)の答えは、政府としては明白なんでしょう。

アメリカの大義名分を支持するかどうかよりも、
今、この時期にここで支持しなかったら、機嫌を損ねる・・・もとい「亀裂になる」という恐れの方が大きいのでしょう。
政治的判断として、安全策をとったんだろうな、と思ったりします。

国の政策は、
変な博打をしないで、安全策を採るのがベターだというけど、
こういう形の安易な支持は、日本の信頼を低下させるんじゃないか、とも思ったりします。
第一、小泉さんは、なんで支持なのか、よくわからない言葉でしか国民に示していなくて、
嫌な気分になります。
ま、本音を記者会見とかでバラしちゃったら、世界に手の内を知らせちゃうことになるのかもしれないんで、
わからないでもないのですが・・・。


この点で、日本政府は、アメリカ支持派。だから、
イラクに自衛隊派遣
の結論が出てきている。

ちなみに私は、まずアメリカ不支持なので、
イラクへの派遣も反対です。

(2)続いて、「自衛隊は軍隊ではない」という幻想を守るのか。

自衛隊は、国民は「軍隊ではない」と教えられているけど、
英語に直したら、外国人のほとんどの人がJapanese Armyと訳すはずです。
軍事力を持った国家組織が、軍隊でないわけがない。
それが現実だろうと思います。

でも、学校では、「自衛隊は正確には軍隊ではない」と習っていて、少なくとも私の自覚では、「自衛隊は軍隊ではない」のです。
軍事力があろうがなかろうが、とにかく、

「日本は軍隊を持たない」という建前

を忘れずにいたいんだと思うのです。
第二次世界大戦の一端を起こした国として、
「戦争を起こさないためには、軍隊を持っていてはいけない」
と、ヒステリックな考えですが、思っていたい。
ただ、重要なのは、これは、

軍隊は戦争を起こすもの

との捉え方でしかなく、

軍隊はまた、戦争から守るものだ

という認識が欠けていることです。
それで、自衛隊が生まれた。
自衛隊は、確かに軍隊は軍隊だけれども、
外を攻撃する軍隊ではなく、
内を守る軍隊に限るというものです。

これは、幻想なんだと思います。
「内を守る」にしても、「外を攻撃する」にしても、持つべき装備・能力に差はないと思います。
つまり、外から見たら、同じものに見えるということです。

それじゃ、結局、「日本軍」と割り切ろうが、「自衛隊」と小さく出ようが、同じことなんじゃないのか?

自衛隊の問題は、そこに尽きると思います。
武装するのがいいこと・悪いこととか、そういう問題では、本当はないはずだと思っています。そいういう側面もないわけではないけど。

私は、この点では、
「軍隊ではない自衛隊」の幻想を守りたい派です。

どうやら、小泉さんも、「武力行使はしない」と言って、
「治安維持に力を貸すことはできない」と言い換えられるような発言をしているので、
幻想を守りたい派なんだろうと思います。

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