小さい頃の記憶

2004年10月11日 読書
今、佐藤 さとるさんの、この本←(偕成社 2003/01 ¥1,470)を読んでいます。
あちこちに書いたコラムなどをまとめたものなのですが、
児童文学作家だからそういう依頼が多いのか、
こどもの頃の記憶がつづられています。

江国香織さんのエッセイもそう思ったけど、
小さい頃のことをよく覚えてるもんだな〜と。

と、いうか、私が特別、小さい頃の記憶を持っていないらしい。

図書館が大好きで、幼稚園でも絵本はよく見ていたはずなのですが、
絵本の紹介などでよく言うような「お気に入りでぼろぼろになるまで読んだから、隅々までよく覚えている」などということは、
私にはないです・・・。
家にあった絵本は一応何度か見ているので、覚えてはいますが、
「つまんない本だった」とか、そういう記憶(^^;

私の記憶は、どうやら小学校以上のものが多いようです。
幼稚園の空気とか、薄暗い感じとか、そういうのは覚えているのですが、そこで特別自分が何かをしたという記憶がない。
なにかのきっかけで思い出すことはあるんですが。

で、なぜ小学校以上かといえば、
小学校以上では、それを文字にしたことがあるからのような気がする。
運動会のあとには「運動会のおもいで」とか、
遠足の後には「えんそくのたのしかったこと」とか、
小学校では作文や絵日記に書かされたので。

本に付いて言えば、
きっと、小学校以前は、「文字が読める」ことがおもしろかったり、
紙芝居のように「お話してもらう空間」が好きだったのだと思うのです。
だから、その瞬間は楽しいけど、強く記憶に残るほどではないのかも。

その記憶は、小学校以上の読み方とは、明らかに違っているのでしょう。

小学校以上で読んだ、
この佐藤さとるさんのコロボックルシリーズは、小学校時代の一大お気に入りでよく覚えてますし、
福永令一さんのクレヨン王国シリーズも大好きだった。
小学校6年生くらいからは、自分のお小遣で集めたティーンズハート文庫などが今でも捨てられずにあるくらい、お気に入りだったし。
何が好きで、どんな話で・・・
というのを、とてもよく覚えています。

私は今でも、あまり記憶が続かない(残らない)方なのですが、
そういうのも、もしかして、この辺とおんなじなのかなぁ〜
と思う次第です。

だからこうして、日記を始めたんですけどね。

読みかけですが、この本も、おもしろいです。
こどもの視点と気分をよく忘れてないなぁと、
江国香織さんの『泣かない子供』のときと同じ感想を持ちました。

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