昨日あれだけ騒いでた映画版『RENT』、観てきました。

『RENT』(映画館・2時間15分)

オープニング。
舞台に主な登場人物たちが並んで、「Season of Love」を歌う。
すごいイイ!!

監督のクリス・コロンバスが、舞台版の『RENT』が大好きでリスペクトしてて作った映画って聞いたけど、
それがすごくよくわかるシーンからスタート。
それだけで、舞台ファンにも感動。(予告編でも流れてるんですが、オープニングとは泣かせる!)

・・・と言った感じで、
舞台ファンには、舞台のイメージをあまり壊すことなく丁寧に作られている感が嬉しい。

でも、映画だけで『RENT』を知った人に、この魅力が伝わっているんだろうか・・・?
と思ってしまいました。

ほとんどが歌で、普通のセリフは数えられるほどのシーンしかなく、
舞台では幕間の休憩に入るところで、思わず「休憩欲しいっ」と思ってしまいました(笑)
歌だけを2時間も聞き続けるって、結構疲れるかも・・・。(私は意外とあっと言う間に終わったけど。)

『RENT』の魅力は、
なんというか、「あがきながらも力の限りに生きてる」ってパワーが感じられるところだと思うのです。

ロジャーがミミに誘われつつも「今じゃムリだ」と追い返す「Another Day」とか、違うメロディーを競い合うように歌うシーンとかで、そのへんを強く感じていたのですが、
そういうパワーが、なんだか映画だと物足りなく思えてしまいました。

やっぱり歌がナマじゃないから、
そのへんの迫力が落ちちゃうのはしょうがないのかなぁ・・・。

うーん、サントラCDでも、それなりのパワーはあったんだけどなぁ・・・。
(サントラ聞きつつノリノリでレビュー書いたときの日記がありました。→http://diarynote.jp/d/11715/20040501.html

あとは、他の人のレビュー日記にもありましたが、演じている人たちが、
初演メンバーにこだわったこともあって、劇中のロジャーたちより上の年齢になってしまったから?
1996年当時の20歳そこそこの人たちが、今では30過ぎになっちゃってますからねぇ。

かといって、悪い映画か、ということはなく。

映画になったことで、舞台とは違って、いいところもたくさんありました。

ニューヨークの町の中を自転車でマークが走るシーンは、
スピード感と町の様子が背景として感じられて、イイ演出だったし、

モーリーンのタンゴで、「マークが気を失って見た」という設定のタンゴシーンは、特徴的でカッコよかったです。

あと、
エイズの人たちの会合であるライフ・サポートの参加者たちが、日を追うごとに、椅子から姿を消していくところは、
「あれ・・・」ってエイズの蔓延度合いを感じさせたし。

映画だけ見てれば、結構好きだったのかなー、これも。

うーん、舞台版の方に慣れてしまったので、
映画だけとして評価しにくいです・・・。

舞台も来日公演がそろそろあるようです。(映画始まる前のCMにちゃっかり出てましたv)

コメント

nophoto
Deniz
2013年5月17日21:58

Such an impressive awnser! You’ve beaten us all with that!