森 絵都さんの初の児童向けだけではない本で、
この間、王様のブランチで紹介してたやつ。

『永遠の出口』(森 絵都/集英社)(ハードカバー)

「永遠に〜できない」にとっても弱かった「わたし」が思い出す、
友達との小学校生活、ちょっとぐれた中学校生活、恋愛とアルバイト一直線の高校生活。

日々のちょっとした「そのときは事件だった」出来事が描かれた本。
章ごとに短編連作のようになっているので、ちょっとずつ読めます。
「あのときは一生懸命だった」とか、
「あのときはそれだけで毎日が真っ暗に見えた」とか、
「そのときは事件だった」気分がよく出ていて、
自分のこともいろいろ思い出します。

なんだかじんわりと、まったりと、秋の夜長の寝る前に読みたい。
久しぶりに紅茶日記。寒くなってきたので、缶紅茶も新商品が出てきましたねー

フォション・フレンチ・ミルクティー(アサヒ飲料)
350ml?/缶/ホット

缶の形がちょっと変わってる。
・・・でも、缶ってホットにする場合、缶ごと暖めてるから、底が厚くなっていても、
やっぱり熱いんだよねぇ・・・(厚いと熱いでなんか紛らわしいが)

一口飲んで、

「甘っ」

甘ーい!!(><)
コンデンスミルクがたっぷり入ってるみたいな甘さ!
そういう甘さなのに、そこまでクリーミーではなく、なんとなく「薄い」と感じてしまったですv

毎回思うけど、缶紅茶って、どうしてこんなに甘いんだろう・・・。甘いお菓子と一緒に食べるにはきつ過ぎます・・・(--;

でも、これでフレンチトースト作ったらおいしいかも。
________
独断と偏見と、飲んだ瞬間による第一印象評価:2(中の下、下の上)
(5段階評価)

旅に行ってきました

2003年9月21日
のんびりと朝寝、朝ご飯。
強力なドライヤーのお陰で、びしょ濡れの靴が乾いた!

行き当たりばったりに、手際よくお土産ゲット☆

台風本番で、ひどい雨。
高速バスは快適に進んだが、窓ガラスはびしょ濡れでした。
またしても岡山から夜行バスで、朝6時半に到着(^^;

また観光案内所は開いていないが、名古屋は地図を用意していたので、
早速、散策に出発。

名古屋城のお堀の周りを一周。
土曜日の朝の公園。ゲートボールのおじいちゃんたちだけが元気に過ごしている。
お堀の水は汚いけれど、歩くだけでいい気分。

ちょうど9時開城頃正門へ。
能楽堂展示室はがらんとしている。能面をかぶってみられる☆私の「おたふく」は似合いすぎ(笑)

待ち合わせのために、急いで城を巡る。
石をどうやって運んだとか、ここに隠し通路があったとか、それぞれに逸話があるのが面白い。
・・・しかし、私って城好きじゃないのになぁ・・・(--;

駆け足でバス、駅へ

渚園のB’z Final Plesure!!

ライブは野外で台風の雨の中、ずぶ濡れになって、めちゃめちゃ楽しかった〜(*^▽^*)
来てよかった!
15年分の見所、聞き所が揃っていて、
当時見逃したヴァンパイアダイブまでやってくれた!!
すごい良かった。お陰で今はひどい筋肉痛ですが(--;

ホテル予約してなかったんだけど、飛び込みで安いところに泊まれてラッキー♪
寒い夜に濡れてお風呂なしだったらさすがにツラかった・・・。
しかし、駅にもファミレスにも宿無しのみんなが・・・。あの場に一緒にいたからこそ、お風呂だけでも貸してあげたかった。

夕ご飯を食べられる場所を確保できず、
コンビニでレンジのリゾットを作ってもらう。
コンビニのお兄さんがいい人だった(^^;

旅日記・3(岡山)

2003年9月19日
旭川が大きくて気持ち好い。
演劇部の発声練習加わりたい。

鳥取に続き、また池田氏の岡山、金烏城。
鉄筋で再建してあまり年数が経っていないこともあり、あまり大したことないけど、
説明してくれたおじさんはいい人で、展望の景色はいい。
紋は秀吉の桐が池田の蝶へ。池田の蝶は、鳥取城前の街灯もそうだったなぁ。

パラパラと雨が降りだす後楽園。
濡れながら歴史を感じる木や石を歩き、見る。
雨宿りした小さな弁天さんからの、もみじの森・・・。しっとり。
紅葉にも花の季節にも少しズレてるけど、いい散歩。
稲田や茶林を「美」として取り入れる発想に感動。

竹久夢二美術館。
しっとりした日常に美を描く。
夢路自身が、古着から凝って手ずから作った人形の服。かわいい。

倉敷へ。道に迷う。
ようやく夕暮の美観地区。
いい感じだけど淋しい。

旅日記・2(出雲)

2003年9月18日
大社正門まで乗らず、町の資料館「吉兆館」でバスを降りる。
うろ覚えの出雲神話を思い出す。

出雲大社。
先に「この建物は誰が祭られてる」とか調べた略式図を持っていたので、
「あれスサノオさん、こんなとこにもいるの?」
「オオクニヌシの弁天さん、金も人の縁も、よろしく」
と挨拶して回る。
でも、ちょっと、私にとっては戦争を連想させる、神道色が強い展示館もあった。

昼はつるりと割子そば。

日野御崎へ。
絶景!!
海ギリギリの切り立った山のような道路を走らせる、バスの運ちゃんすごい!
恐かった。

日野御崎神社。
朱塗りの神社は、工事中もあって、少しビミョー・・・。
微妙な色あせで、日光東照宮のような味のある色でもなく、美しく平安神宮ほどでもなく・・・。

日野御崎灯台と
灯台は164段の急な階段、かなり恐かった。
上で一人旅の方達に遭遇。
ちょっと楽しかった。

旅日記・1(鳥取)

2003年9月17日
朝7時前に鳥取到着。

まだ観光案内所も開いていない。
行き当たりばったりに、とりあえず簡単な市バス路線図を地図代わりに、
朝から歩く。

川沿い歩きがいい感じ。
町きれいに整備。

山の中の公園を発見。
思いがけず軽く山登り。
あまり人が来ないらしく、鳥取の東照宮も鬱蒼とした感じ。

普通の日常を詰めたようなやまびこ館(市立博物館
)で、少し鳥取の歴史を知る。

池田輝政の孫の光仲とかいう人が建てた、鳥取城跡に、高校と県立博物館が建っている。
高校が城跡にあるって・・・(苦笑)
軽くまたしても城跡を山登り…。
でも気持ち良かった。仁閣堂は洋風館に和風交じった庭。

わらべ館目指して歩いたが、あいにく休み。
でもちょうど、からくり時計が動き出す時間でラッキー♪
「ふるさと」などを作曲した岡田ナントカが少年時代を過ごした土地らしい。

午後、母と合流。鳥取砂丘へ。

あまり熱くない。
雑草がたくさん生えていて、意外に狭い。実は、あの雑草の向こうにも続いているらしいが。

砂がさらさらしている。一歩ごとに崩れる。
おもしろい。
海まで砂丘を越えて、徒歩約20分。
日本海きれい。「砂漠」というより、やっぱり「広い砂浜」なのかも。

あえて人が通らないところへ行くと、風紋が見えた。

母の元気に脱帽。

旅に出ます

2003年9月16日
夜行バスでまずは鳥取へ向かいます。

行ってきまーす(^o^)/~~

祝・阪神 優勝!!

2003年9月15日
♪はーんしーん タイガーース♪

バンザーイ!! \(^▽^)/

おめでとう阪神!!
おめでとうファンの皆さん!!

おめでとう大阪府!川ざらいした甲斐があったじゃないですか!
あぁあの場に居たかったなぁ〜!

いやぁ〜、
ホームの甲子園の、
それもマジック対象チームとの直接対決まで、
ちゃっかり負けて粘ったのか?(^^;
やー、おもしろいよ、さすがはナニワのタイガース!

・・・でも、優勝してから負けつづけたら、かなり切ないなぁ・・・
とってもひさしぶりに、読書日記。

『樹上のゆりかご』(荻原規子/理論社)

上田ひろみは、行事ごとに異常なまでに燃える辰川高校に入った。
男子の多いこの学校では、どうもなんとなく女子を保護し・・・というか疎外する空気があるような気がする。
流れで合唱祭の手伝いをしたことから、生徒会執行部に紛れ込むようになって、
行事を阻害しようとする動きに関わることになる。
---------
うーん、ちょっと長いあらすじかな?

上田ひろみは、この勾玉三部作の荻原規子さんの『これは王国の鍵』の主人公だった。
中学生だった彼女は、ちょっと冷めた感じのひねた高校生になっていて、
それはそれで、前を知っていると彼女の変化をおもしろく見られる。(前作を知らなくてもあんまり気にならないけど)

『六番目のサヨコ』にちょっと似てる。
サヨコよりも、主人公が一歩引いたところにいて冷めてるし、ホラーっぽさは全然ないけど、
あらすじだけだと似てるかもしれない。

学校生活の空気感が似てるのかも。

行事に張り切るって、私としては中学のイメージなんだけどね。
自分の中学がそうだったんで。伝統、伝統ってことあるごとに言われる中学で。(偏差値よくない公立中学だったけど、行事にかけるエネルギーはハンパなかった(^^;)

高校時代に読んでも、共感したかどうかは、ちょっと微妙かなぁ。
恋愛ってそんなのかな、って話とかは、私が高校生だった頃より、大人びたことを考えているような気がするし・・・。

自分と比べてばかりいるけど、
これを読んでると、自分の学校生活につい、思いが飛んでいく。
そういう意味では、むしろ、現役高校生より、「かつて高校生だった人たち」向けかも。

学校生活の空気って、その中にいるときはよくわからないし、卒業するとうまく思い出せない。
でも、やっぱり、独特の空気はある。
それを考えたくなった。
だから、これはこれで、青春の本かもしれませぬ。
高校生だからって、熱血しなきゃいけない理由はないし。
__________
評価:8.7(10段階)
ビミョーなものを、ビミョーに書いてる点で、おもしろかった。何度も読み返したくなる。静かなるヒット、かな。

思いつき人生

2003年9月7日
今日は・・・というか今夜は、思いついて、急に旅行の計画を立て始めた。

日本て、ちっちゃいくせに、どーしてこんなに縦断がしにくいの!?
西日本は横断できたのにー。

どうやって山陰から東海へ行くんだよー。
新幹線も飛行機もやだよー。夜行の列車とバスはOKって言ってるのにー。

ああそして夜は更けてゆく・・・。

仕方ないから名古屋に泊まろうかなv


今日は、急に思い立って和菓子を作ろうとした。前にちょっと見たレシピだと、紅茶を淹れる合間に作れそうだったし。

しかし、いつの間にか母が餡子を食べつくしていて、予定外の事態に。

仕方ないので、胡麻餡っぽいものを作ろうとしてみた。胡麻を擂って、水と黒蜜と蜂蜜で煮てみた。液体状なので、片栗粉でとじてみた。
けっこういい感じ♪
・・・と思いきや、冷めたら固まってる!!飴みたい(;_;)
でもけっこう美味しかったから、少しお湯でふやかして・・・。

白玉粉も薄く溶きすぎてうまく焼けない。でもタネは思いのほか美味しくて、もったいないので葛湯のようにして食べるv

悔しかったので、今度は普通に白玉を煮て、
フルーツ缶と一緒に食べることにしました。
胡麻餡もどきをくっつけるかどうか、少し迷う。

胡麻餡もどきの飴は、そのままソフトキャンディー状に食べることもできる代物(汗)

・・・ハプニングの連続でしたv
久しぶりに映画館。チャン・イーモウ監督ファンなんで。

『英雄〜HREO〜』(1時間半くらい?)

中国統一を目指す秦の大王を悩ませてきた、3人の刺客。長空、残剣と飛雪。
その3人を倒したという、無名が大王に謁見を許され、その顛末を語る。
話は二転三転し、実は・・・
--------
かっこええー!!(><)

武侠(武術と義侠を極める)映画だそうですが、
そんなことはよくわからんのでどーでもいい。
しかし、カッコイイ!!
アクションがカッコイイのではなく(それもかっこいいですが、それはワタシ的に脇役)、無名やその他の刺客たちの生き方が、
カッコイイ!!

チャン・イーモウ、東洋の心を知ってるね!

3人の刺客を討つエピソードが二転三転しますが、
その転じるごとに場面の色が変わるので、
シーンを振り返ると、意外にも場面は整理しやすいです。

しかし、映像(画面)のキレイさっつったら、こりゃー、芸術だねー!!
それだけでも見る価値あり。

音楽も、ずーっと中国の伝統楽器だけを使ってるみたいで、
監督が生粋の「東洋」(中国?)を意識していることが感じられます。

これはハリウッドには作れない。

こういう話は、少なくともジョージ・W.ブッシュさんのようなアメリカ人の思考回路には、理解できないかも。
実に大陸的。
ヨーロッパ映画にちょっと似た雰囲気もあります。
_________
生き様の格好良さを魅せる評価:9.8(上の上)
話が二転三転するので、ちょっとこんがらがるので、-0.2。でも、惚れる。

だらだら日記

2003年8月20日
やたらと映画日記化しております。

ツ○ヤのせいなんですが(^^;

でも、割と当たりの映画も多いので、あんまりまとめて見すぎて、もったいない・・・。
いいものは、余韻を長く楽しみたいと思うんですがねぇ。

その分、必死で感想書いてます。

うう、今度は読書日記したい本まで読んじゃったよ、
なんで私、夏なのに、学生最後の夏なのに、

こんなにインドアなんだ!?

わたしの感想傾向

2003年8月19日
近頃、どんどんあらすじを詳しく書いてしまう傾向があって、大反省。
ストーリーを楽しむ方なので、つい調子に乗ってしまう・・・。
細かい設定とか性格とかが気に入っちゃうし、それに要約苦手なもんで、ついつい。
この日記、ほんとは私の感想メモなのに、これじゃ映画紹介になっちゃうv

てことで、あらすじを短くしよう!宣言。
ちょっと遡り日記。
ビデオで見たフランス映画。女だけで観てよかった。

『8人の女たち』(111分)

シュソンが休暇で実家に帰ってきて、
その家にパパとママと妹、おばあちゃんにおばさん、それに二人のメイドが揃った。
その次の日の朝、パパが寝室で背中を刺されて死んでいた。
パパを殺したのは誰?
近くに住むパパの姉も加わり、
8人の女たちが次々にとんでもない秘密を明かしていく・・・

----------------
女は怖い。底知れないです。

よくもまぁ、ペラペラと、結構簡単に秘密を明かしていくもんだなー。
しかも歌っちゃうし。パパが死んでるのにv(一応ミュージカルなんでしょうが)

すっ飛んだ隠し事がどんどん明かされすぎるので、
一緒に見ていた友達が「こういうのってたぶん誰かが嘘をついてるんだよね」と。
そこから先は、誰が嘘をついているのかよーく見てしまい、
気がつけば滅多にしない、犯人探しをしていました。

やー、しかし、最後にそうなるとは・・・。パパってかわいそう・・・。

恩田陸の『木曜組曲』に状況や話の進み方は似てます。

新米メイドのルイーズ、好みです。悪びれない悪女で、むしろカッコイイ。

女だけで見たのでおもしろかったですが、そこに男が混じっていたら、映画が終わったあとの彼らの目線が変わっていたのではないかと・・・。
__________
さりげなく語られる「ええっ、そうなの!?」の数による評価:9(上の上)
おもしろいです。女たちの、女たちによる、女たちのための映画です。
「猟奇的な彼女」(122分)

大学生のキョヌくん、ある日、
超理想のタイプの外見で、
中身は横暴で凶暴でまったくタイプじゃない、「彼女」に出会う。
酔っ払って「彼氏に振られたの」と泣き出されてしまい、「心の傷を癒してあげよう」などと思ってしまったのが彼の運のツキでした。
---------------
キョヌくん、徹底してお人よし過ぎ。ここまで行くと、
「あんた馬鹿?」

彼女は彼女で「そこまでするか!?」って、キョヌ君がかわいそうになっちゃったよ・・・。

でも、ここまで徹底して付き合ってくれるキョヌくんって、いいなぁ・・・。ワタシ的には優しすぎてタイプじゃないけど(笑)

インターネットで発表した実話に、プラスアルファがついて、
最後は、運命のように偶然なハッピーエンドでよかった!

実話通りに、再会しないまま終わったら、一気に悲しくなっちゃう・・・。「韓国人は悲恋が好き」なんて覆して変えてくれてよかったわ。

後半戦からが、いいです。
_____________
楽しい、悲恋ちっく度:8(上)
感情丸出しで泣く彼女、よかった。
前からチェックしていた名作。

『ショーシャンクの空に』(DVD、143分)

ショーシャンク刑務所には、たくさんの終身刑者がいる。
レッドはその中の”調達屋”。
ある日、「無実の罪」でエリート銀行アンディーが終身刑者に加わった。
アンディーは変なヤツで、刑務所の塀の中にいるという暗さを、淡々とやり過ごしている。
塀の中は、非人道的で、もちろん暗い場所で、正常さを保つことは難しい場所なのに。
-------------
よかった・・・。

しらんぷりで、さりげなく、気長に、
なんで自分が冤罪に問われたかを運命的に考えたり、
冤罪なんだから楽しまなければと考えたり、
そんな中で、
ただ黙々と、内心本当はびくびくしたりしながら、
穴を掘ったアンディー。
少ないセリフを表情や状況や、レッドの語りが補ってくれて、
それが、じんわり、とよかった。

レッドは、最後のレッドと再会するのは、本当にいい。レッド、黙ってても、そこがなんかいいかも。
トミー・・・、自分に何の罪もないのに殺されて、悲しい・・・。

「必死に生きる」か「必死に死ぬ」

それって、私たちもおんなじだ。
選択肢は、いつも、ふたつある。
_____________
ワタシ的感動お気に入り度評価:10(上の上)
上の上は間違いないです。満点かどうかはビミョーですが、今のところ10点にしときます。
本当なら、こういうものを舞台化したものは、あまり観ようと思いません。
しかしながら、友達がチケットをくれるというので(!)行って来ました。
予想していたよりは、フランスの著作者代理人の気合いのせいか、よかったです。

テアトル・ミュージカル『星の王子さま』(2時間くらい?)

あらすじ省略。
とにかく、「原作のイメージや雰囲気を壊さないように!」ってのは厳命だったようです。
セリフもほとんど原作と同じ。
それでもあんまり不自然さがなかったので、よくできた脚本だったと思います。
+++++++++++
前半は、王子さまに出会ってから、点燈夫の星まで。

前半は、原作を知らないと、ちょっとストーリーわかりにくいと思う。

せっかく演劇なんだから、もっと「変な大人たち」を舞台らしくディフォルメした方が、原作ファンじゃない人もおもしろかったと思うけど・・・。
フランスの代理人が「ノン!」と言ったんだろうな。

舞台的な演出が効いててよかったのは、うぬぼれやだけかも知れない。ROLLYだから歌もうまかったしね。
++++++++++++
後半は、王子さまが地球にやってきてから。

もう王子さまが語っている場面だっていう状況把握ができたので、
後半からは格段にわかりやすくなりました。

原作だと「たいせつなものは目には見えない」のメッセージが、私は難しくて(小学生だったからってのもありますが)よくわからなかったですが、
こっちの舞台は、この主題が、押し付けがましくなく曖昧なところは曖昧なままに、わかりやすく伝わってきました。
それだけでも、私はよかった、と言いたいです。

原作でわからなかった、ヘビのストーリーに対する重要性とか、王子さまにつきあってる大人の「わたし」の気持ちとかね。
----------------
その他。

舞台装置がよかった!

幕が下りて大道具が入れ替わるとか背景が変わるとか全然ないのですが、
丸いスクリーンになったり演出になったりする装置や、滑り台みたいな滑走路みたいな装置が、
最初は現実的過ぎてやだな、と思ったのですが、これが話が進んでいくにつれて、とても効果的に『星の王子さま』の雰囲気になじむのです。
どちらもむきだしの骨組みだけで、
現実的でありながら、奇妙に幻想的になってくるあたり、ぴったりでした。

ミュージカルとしては、
うーん、イマイチ。
歌もダメな人はダメダメだし。
曲自体はそれほど悪くなかったんだけど・・・(友達はお気に入りでしたが)。

席が2列目で、あんまり近いので、役者さんの表情もよく見えたのですが、
王子さま役の宮崎あおい、表情よかったー。
喋り方とか王子さまの無邪気な感じは、私のイメージとは違ったけど、これはこれでよかったです。

役者さんで一番良かったのは、ROLLY!
一応は歌手なだけに、歌もうまかったし、歌い方もライブとかコンサートっぽくなくて。
意外にいいです。

舞台装置が気に入ったこともありますが、特に後半からは、演出がよかったです。
原作を読むのでなく、劇の王子さまを見てよかったと思ったのは、後半からでした。

ちょっとズレていて、
ちょっと非日常で、
本当は現実

みたいな。『星の王子さま』って、大人の童話として見直してたら、確かにこういうお話だと思う。
TVドラマを見ている影響で、見たくてたまらなくなってしまいました。
・・・ってミーハーな人は多いらしく、レンタル店でいつも貸し出し中だったのですが、万歳台風!台風の中、気が向いて行ってみると、あった!!

「ウォーターボーイズ」(91分)

男子校の唯野高校、水泳部・部長、鈴木(妻夫木)。競泳の大会は、驚異的な遅さでさっさと敗退。
「あとは受験だけか・・・」
そんなぼんやりした思いを残したのは、鈴木だけではなかった。

突然やってきた新任教師が、”女水泳部顧問”に。
その女顧問が今までシンクロナイズド・スイミングをやってきて、だから教えたい!というそれだけの理由で、
「シンクロ、やろ!」と勝手に文化祭参加まで決めてしまい、“ぼんやりした思い”を抱えた野次馬で増えた部員たちも、
あっという間に逃げ時を逸した5人だけになってしまう。
「男のシンクロなんて・・・」と引いている間に、その女教師は産休へ。

ホッと「これで止められる・・・」とは思ったものの、
「何でも中途半端」「お前らなんかに何もできねぇ」となんて言われては、

男の意地、引くわけにはいかない。

マトモな指導者もいないまま、学校のプールも使えないまま、手探りで彼らは文化祭の公演を目指す。
-------------------------
おもしろい!

競技ではなく、大会もない、可笑しな可笑しな男のシンクロ。
ただ文化祭で(細々と)発表するために頑張るっていうのが、高校生らしくていい。と監督が最初に述べております。
確かにその通り。青春まっしぐらな、コメディタッチの映画です。
でも、最後のシンクロシーンはかなりイケてる!すごいね、これぞ青春さ!

しかし、TVドラマの先入観があるせいか、
「ただ文化祭めがけて頑張るぜ!」というところだけで、
「もっと高校生だっていろいろ考えるだろう」ってなところが出てないな、と少し物足りなく感じてしまいました。
近頃の映画にしては短い方だし、もっと長くてもいいから、そういうところも織り込んで欲しかった。監督的には、コメディ映画としてはこのくらいの長さが最適と思ったんだろうけど。

あと、水族館で水棲動物、魚介類の観察するだけで、本当にそんなに簡単にできるようになっちゃうのか?ちょっと安易過ぎないか?そこの説得力は薄い感じ。

でもでも、そういう細かい部分を抜けば、楽しいです!

やっぱり、学校生活って何か燃えてたものがないと、卒業を目の前にしたとき、どうもモヤモヤするんですよね。
文武両道って言うけど、勉強以外に燃えるものがあった方が、他のものも頑張れる。そんなの自分だって知ってるから、
「そんな中途半端な奴らになにができるかよ」って言葉は、そういうモヤモヤなときに、かなり刺さります。
今、自分も、最後の学生生活の夏休みにいるしねぇ。

そんなことをいろいろ思い出したりしながら、彼らには純粋に元気をもらえます。
あんまりいろんなこと考えずに、笑いながら、あとでスカッと。

いい映画だ〜!

竹中直人、最高だねっ!←妻夫木とかでないあたり私って・・・(^^;
少しずれた笑いのツボをよく捉えて下さいます。さすが!

DVDで得点映像つきで見たかったな〜。なんであのツタヤ、このDVD入荷してないの!?
_____________________
気分爽快、お気に入りに追加!な評価:9(上)
時々見たくなる1本になりそう。

個人的楽しい青春映画ランキング:第2位
<ちなみに1位は「青春デンデケデケデケ」>

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